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志講演会「夢をあきらめずに前へ──大浜先生が語った、挑戦と再出発の物語」

12月5日(金)に行われた志学講演会。
石垣島で長年音楽教育に携わり、マーチング指導や作詞・作曲でも多くの実績を残してきた大浜安功(おおはま やすよし)さんをお迎えしました。

講演タイトルは「『夢』〜あきらめずに前に進もう〜」。その言葉どおり、先生の歩みは“挑戦”と“情熱”に満ちています。

中学・高校時代は野球やバレー、バスケに打ち込みながらバンド活動も続けていた先生。高校で音楽の才能を認められ、県のコンテストを機に歌手を目指して上京します。
アジア音楽祭の出場が決まるなど順調な時期もありましたが、次第に声がかからなくなる日々。悩んだ末に「音楽教師になる」という新たな道へ進む決意をしました。

その後は与那国中学校、石垣第二中学校で吹奏楽・マーチングを立ち上げ、生徒とともに全国大会の舞台へ。
努力を積み重ね、日本武道館で日本一のタイトルを獲得しました。「できないことから逃げないことが大切」。先生自身の経験からにじみ出る言葉です。

しかし2022年、突然の脳梗塞により失語症を発症。
言葉が読めない・話せない厳しい状況に置かれながらも、リハビリと多くの支援に支えられ、少しずつ言語機能を回復していきました。

講演ではメディアでも使用された曲や、失語症の経験をもとに作詞作曲した曲を披露。

そして今回の講演会は、先生にとって大きな節目でもありました。
「今日の講演が終わったら、リハビリは終了になります」
感極まる姿にはこれまでの努力と苦労の深い想いがにじみ、生徒たちからの賛同の拍手で温かさに包まれました。

生徒たちは真剣な表情で耳を傾け、先生の言葉や想いをしっかり受け止めている様子が印象的でした。

「毎日生きているのは当たり前じゃない。だからこそ夢に向かって歩いてほしい」。そのメッセージは、生徒たちの胸に確かに届いたはずです。 

大浜先生、講演ありがとうございました!