> 新着情報 > 資格取得・スポーツ実績情報 > 語り継ぐ人を育てる先生

11/10

語り継ぐ人を育てる先生

【永井隆 平和賞を受賞しての報告】

いつも穏やかな笑顔とやさしい口調で生徒達を包んでくれる 国語の教科を担当する我那覇先生。

島根県雲南市で開催され「永井隆平和賞」授賞式で、我那覇先生が感じたことをまとめて頂きました。

20160425--IDAHS0167

==我那覇幸先生のレポートをお届けします==

生徒と雑談する10分間の休憩で、色々な話題に触れることができます。

昨年の「慰霊の日」が近づいた頃、新垣花南さんが
「うちのお婆ちゃんが小学生の時、戦争があって大変だったそうよ。飲み水を汲みに行く途中、空襲にあって友達を亡くしたことが、今も忘れられなくて、とても悲しい。」と話してくれました。

これまで幾度も辛い話を聞き、平和の大切さ命の尊さを深く感じているようでした。

沖縄の高齢者は、大変な戦争体験の中から今の平和を築いてきました。

「平和ボケをしている若者たちに、県外の人々にお婆ちゃんの体験を訴えよう。戦時中、小学生だった高齢者たちが、悲惨な状況を乗り越え、辛い人生を送り、今をどう生きてきたかを知らせよう。」

花南さんは書くことを決意し、夏休みに入ると登校し、黙々と書き続けました。

そんな中、級友の伊敷江理さんが教室を覗き
「私の曽祖父は海軍で軍艦に乗っていたがフィリピン沖で攻撃を受けて戦死したのよ。軍艦は今も沈んだままだよ。」
お爺ちゃんは今も尚、父親の事を思い出し、涙する事があるという。

「江理さんも書いてみようよ」と促すと、快く引き受け書きました。

締切日ぎりぎりに二人の原稿を島根県雲南市に送りました。
受賞結果は江理さんの「佳作」二位のみ。
花南さんは選考洩れになりました。

しかし、非常に貴重な体験なので、多くの人に知らせたいと考え、次年度にもう一度練り直してチャレンジすることにしました。

20160427-IDAHS-0108

今年の夏休み幾度も推敲し完成させ、提出しました。
8月下旬に「最優秀賞」の連絡を受けました。327点の中から1位です。

9月10日の授賞式は島根県雲南市三刀屋文化体育館アスパルで行われました。会場には多くの人が詰めかけていました。

最優秀賞は朗読をし、発表をします。
花南さんは、2週間前から朗読の練習をしていましたので、当日は原稿を見ずに会場を見渡しながら堂々と発表しました。

戦時中、沖縄の子供達がどれだけ悲惨な体験をしてきたのか、如何に平和が尊いか、お婆ちゃんの思いをしっかり訴えることができました。会場は静まりかえり、私の周りから「素晴らしい発表だ。沖縄の子供たちは大変だったね。」との声が聞こえました。


講評の中では、最終選考委員長の「浜尾朱美」さんが「花南さんの発表内容は映像となって私達に伝わってきました。」と誉めて頂きました。

式典が終わると数名の人が近づいて来て話しかけてきました。
「これからも戦争体験者の話をまた発表して下さいね。」と励ましてくれました。

花南さんは「これからも書きたい。弁論にも出たい。」と話していました。

20170910永井隆平和賞最優秀賞受賞

「作文、意見文は難しくって書けない」と逃げ腰の生徒が多いのですが、時間をかけて膝を突き合わせて考えていくと意外と書けるものです。

「平和」がテーマの今回の小論文は、小学生の頃に聞いたお婆ちゃんの沖縄戦の実体験です。

「今、自分が存在するのは、お婆ちゃんが生きていてくれたから」
という感謝の気持ちを込めて
「二度と戦争を起こしてはいけない!」
という思いで書き記したものです。

発表会場には小学生が多く見られました。
平和教育の深さが感じられました。

保護者が曾祖母、曽祖父から聞いた話を子供に伝えて下さい。
又聞き世代に入っています。
話をしてあげることで書く機会ができるのです。

この四年間で二度最優秀賞、佳作を頂きました。
これからも生徒の声を聴き、語り継ぐことの大切さを伝え、提出させたいと思います。
きっとその経験は、生徒にとって貴重なものになります。


================

学校のことがよくわかるパンフレット無料発送

体験授業・学校説明会のお申込みはお気軽に!

◆学校生活・体験授業の様子はYouTubeをご覧ください。
学校Facebook
KBC未来高等学校沖縄野球部Facebook

================
学校法人KBC学園
インターナショナルデザインアカデミー高等課程
未来高等学校 沖縄学習センター
〒900-0021沖縄県那覇市泉崎1-13-3
TEL 098-863-0936
================